大腸がんステージ3 生存率

Tue, 30 Jul 2024 21:17:56 +0000

ステージと紛らわしい言葉に「グループ」というものがありますが、意味はまったく違います。 身体から組織を取り出して顕微鏡で観察する「病理検査」では、結果としてがんの疑いがあるかどうかをグループという言葉で表すことがあります。グループ1なら取り出した標本ががんである疑いがない、グループ5なら明らかにがんである、といった言い方をします。 グループという言葉は、「がんか、がんではないか」を判定する段階で使われます。対してステージは、「すでにがんと確定したものがどの程度の進行度にあるか」を指しています。ステージIVの大腸がんは、上で説明したように危険性が高い状態です。対して大腸がんの検査で「グループ4」という結果が出たとすると、その結果は「がんかもしれないが、がんではないかもしれない」という意味があり、「グループ4だから末期がんではないか?」というのは誤解です。 3. どのステージなら完治する? 通常がんの治療において、完治するための治療には手術が選択されます。大腸がんに対しても手術によって完治を目指します。手術の他にも全身 化学療法 ( 抗がん剤治療 )などの治療法はありますが、大腸がんを根治するには至っていないのが現状です。つまり、根治するには手術が必要になります。 全ての大腸がんに対して手術は可能なのか? 大腸がん以外のがんでは一般的に、がんが進行していて遠隔転移が存在する場合は、手術を受けられないことがほとんどです。なぜなら、遠隔転移のある状態は、がん細胞が全身に広がっている可能性が高く、全てのがんを手術で取り去ることはできないと考えられているからです。実際に遠隔転移のある状態(ステージ4)で手術をすると、取り切れなかったがん細胞が勢いづいてしまい、結局寿命を縮めることが多いのです。 しかし、大腸がんではステージ4でも手術を行うことがあります。肝転移があっても、肺転移があっても、大腸にあるがんと転移先のがんを両方とも切除することがあるのです。 実際にそれで治療のうまくいくことも多く、肝転移のある人に対して手術を行った場合の3年生存率が52. 8%で 5年生存率 が39. 2%という報告( Dis Colon Rectum. ステージで異なる大腸がん治療 ステージI~IIIの治療方針とは – がんプラス. 2003 Oct;46(10 Suppl):S22-31. )があります。 また、肺転移切除後の5年生存率は大腸がん研究プロジェクトの発表では46.

ステージで異なる大腸がん治療 ステージI~Iiiの治療方針とは – がんプラス

」をご覧ください。 大腸がんステージ4の場合の治療法 大腸がんが他の臓器に遠隔転移していれば、ステージ4になります。ステージ4では、元の大腸がん( 原発巣 と言います)と転移によってほかの臓器にできたがん(転移巣と言います)が両方とも切除できる場合は手術で切除します。手術が難しい場合は、 放射線治療 や化学療法を行うことになります。 痛みなどの症状を軽くする緩和ケアも大切です。以下のような場合は特に緩和ケアに重点が置かれます。 放射線治療や化学療法を行っても効果があまり見られなかった場合 治療に耐えられないほど体が弱っている場合 重症で治療による延命効果が期待できない場合 本人や家族の希望があった場合 ここで大切なのは、緩和ケアはがんの末期だけの治療ではないということです。どんなステージであっても苦痛を和らげてくれる緩和ケアは重要です。ステージ4の大腸がんで緩和ケアを勧められても末期の状態とは限りません。苦痛を感じる場合は、我慢をせずに主治医に相談してください。 緩和治療に関して詳しく知りたい方は、「 緩和医療って末期がんに対して行う治療じゃないの? 」をご覧ください。 5. 大腸がんのステージごとの生存率 5年生存率とは5年後も生きている人の割合のことです。がんの統計においては、ステージごとに5年生存率あるいは1年生存率(1年後に生きている人の割合)を計算することが多いです。大腸がんでもステージごとの5年生存率のデータがあります。 最近のデータを表とグラフに示します。 【大腸がんのステージ別5年実測生存率(全国がんセンター協議会加盟施設における)】 大腸がんのステージ 5年実測生存率 I 90. 4% II 81. 大腸 癌 ステージ 3 生存洗码. 4% III 77. 3% IV 21. 7% (『がんの統計'19』を元に作成) ステージが進行するほど生存率が低くなっていることがわかります。 ステージⅣはステージ分類では一番最後ですが、「末期がん」という言葉のイメージとはかなり違います。表のとおり、ステージⅣの大腸がんが見つかった人のうち17.

ステージ2の大腸がんについてまとめています。生存率や再発率のほか、症状や治療法なども記載しているので確認してみてください。 大腸がんステージ2の5年後生存率と再発率 ステージ2の大腸がんは進行がんです。5年生存率は84. 8%となっています。術後の再発率は13. 3%。ステージ1はがんがリンパ節へ転移している可能性は低いのに対し、 ステージ2はリンパ節へ転移している可能性が高く なっています。 大腸がんの再発はほとんど 5年以内に転移 することが多いため、それを超えると再発率は低下。万が一がんが発見されても早期の状態で治療できるよう、定期健診は受けるようにしましょう。 参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん』小学館クリエイティブ. ステージ2の大腸がんとは がんのステージは早期ステージの0から始まり、1・2・3・4とだんだん進行するにつれ数字が高くなります。大腸の壁は一番深い層から漿膜・筋層・粘膜下層・粘膜層となっていますが、 ステージ2は一番深い漿膜までがんが行きわたっている状態 です。筋層を超え浸潤しています。 ステージ2の症状 便秘や下痢を繰り返す 便が細い おなかが張る気がする 排出時に便が残る感じ 腹痛や貧血が気になる 原因がわからずに体重減少する ステージ2も、まだ 自覚症状がほとんどありません 。血便が出たとしても、痔だと勘違いされることもあり、 気づいたときにはもっと進行していたという 場合もあります。定期検診を受けたり、気になる点があったら医師に診てもらうようにしましょう。消化器科や胃腸科、肛門科などを受診することによって、早期発見できることもあります。 参照元:藤田 伸、島田安博(2011)『国立がん研究センターのがんの本 大腸がん」小学館クリエイティブ. 大腸がんステージ2の治療法 ステージ2のがんの治療では大腸の病変部分と転移している可能性のある リンパ節を切除する 必要があります。がんが発生した場所や手術前に行う検査によって、切除しなければならないリンパ節の範囲を決定。 再発・転移の恐れが高いステージ2のがんの場合は、手術した後に再発・転移することを予防するために 術後補助療法 がおこなわれることも。その中でも、 抗がん剤を使って行われる方法 が用いられます。術後補助療法について詳しくまとめているページがあるので確認してみてください。 参照元: 大腸癌研究会 患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 2014年版 術後補助療法について詳しく知る ステージ2の大腸がんと向き合うために 「ステージ2のがん」だと診断されたら、誰しも驚いてしまうもの。始めは向き合うことが難しい場合もあるかもしれません。しかし、5年生存率は84.