抗体があっても感染するし、予防接種で抗体が出来ないこともあるけど、ワクチンが重要である理由。|院長ブログ|五本木クリニック
0 log IU/mlと表示された場合は血液1ml中に約1万(10の4乗)個のウイルスがいることを意味しています。ウイルス量が少なくなると「1. 0 log IU/mL未満」、あるいは「検出せず」などと表示されます。 仮に血中ウイルス量が「検出せず」となっても、多くの場合HBVは肝臓内に存在し、決してウイルスが消失したわけではないので、この点を忘れてはいけません。 肝機能検査 AST (GOT)、ALT (GPT) 肝炎を発症しているかどうか、また生じた肝炎の程度を調べるには、AST (GOT)やALT (GPT)の血液検査を行います。これらは肝臓の細胞の中にある酵素で、細胞が肝炎で破壊されると血液中に出てきます。正常値は施設によって異なりますが、40~50 U/L未満が目安となります。急性肝炎、慢性肝炎の時AST、ALTは異常高値となります。AST、ALTが高ければ高いほど、肝炎の程度は強いと言えます。一般にAST、ALTの数値が高ければ高いほど、肝炎を患った期間が長ければ長いほど、肝硬変になりやすいといわれています。B型慢性肝炎の患者さんの中には、20歳代から激しい急性増悪を繰り返し、比較的若い30、40歳代で肝硬変に進行することもあります。 血清ビリルビン値 急性肝炎あるいは肝硬変で肝臓の機能が著しく低下すると黄疸が出現します。この黄疸の程度の指標になるのが血清ビリルビン値です。正常値は1~1. B型肝炎 | 肝炎情報センター. 5 mg/dL以下で3. 0 mg/dL以上になると眼球結膜あるいは皮膚が黄色くなる「黄疸」が出現し始めます。 肝生検 肝炎の進展の程度を知るために、特に慢性肝炎や肝硬変の患者さんに対して、腹腔鏡あるいは腹部超音波装置(腹部エコー)を用いて肝臓の組織の一部を専用の針で採取することを肝生検といいます。特殊な染色を行い、顕微鏡で肝臓の組織を詳しく調べます。肝生検によって慢性肝炎か肝硬変か、慢性肝炎の程度は軽度か高度かなどが分かります。(図4) 図4 B型肝炎の病理組織 日本肝臓学会により医師向けに B型肝炎治療ガイドライン3.
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B型肝炎の予防接種を三回接種しても抗体がつかない人がいると聞きました。抗... - Yahoo!知恵袋
鼻血が続くときは? 2019年6月11日 子供達の歯並びに良くない生 活習慣 2019年6月25日 B型肝炎ワクチンは渡航前ワクチンとして推奨されていることから、接種されている方は多いと思います。予防接種により免疫が獲得できたかみる検査が抗体検査ですが、当院をはじめ多くの日系クリニックでは、健康診断でこの抗体検査が実施されています。では、B型肝炎ワクチンを接種したのに抗体陰性と言われたら、どうしましょう? 1 ワクチンが効かなかったから打ち直し! 成人の1~2割くらいにB型肝炎ワクチンが効かない不応者がいるとされています。乳幼児ではほぼすべての人に免疫ができるのに対し、加齢に伴いワクチン不応者が増えることもわかっています。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)ではワクチン不応者は再度3回の接種を行うことを推奨していますので、再接種を検討しましょう。 2 「ワクチンが効いていたけど、抗体がなくなった」は、追加接種必要なし! 過去の健康診断でB型肝炎に免疫(HBS抗体陽性)があったのに、3~5年で陰性化してしまうことがあります。ワクチンにより抗体を獲得した場合、ウイルスが体内に侵入後数週間で抗体が作られ、仮に感染が起きても肝炎の発症は防げることが証明されています。Stramer SLetal:NEngl JMed2011:364:236-247) したがって、抗体が陰性化しても追加接種の必要はないとされています。 3 「血液や体液に接する可能性の高い職種の人」も抗体が低下しても追加接種必要なし! しかし、個人免疫の観点からは追加接種が推奨されます。日本環境感染学会の「医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版」では、「ワクチン接種シリーズ後の抗体検査で免疫獲得(10mIU/mL 以上)と確認された場合は、その後の抗体検査や追加のワクチン接種は必要ない」とされています。 しかし、抗体低下後のB型急性肝炎発症の報告例もあることから、個人免疫の観点からは、「血液や体液に接する可能性の高い人」は、抗体低下(10mIU/mL未満)した場合は、追加接種を選択肢の一つとして考慮されてもよいでしょう。 医師 佐野 智彦
正式な多くの情報は以下の参考サイトに記載されているので,必要ならば読んでみてください. 参考 肝炎情報センター ( 魚拓) CDC Watch (2012/2) HBVワクチンでHBs抗体を獲得できない医療従事者はどうするか? Hepatitis B. Epidemiology and Prevention of Vaccine-Preventable Diseases. The Pink Book: Course Textbook - 12th Edition Second Printing (May 2012) ( 魚拓)