歌舞伎事典:ツケ|文化デジタルライブラリー

Tue, 30 Jul 2024 12:10:19 +0000
拍子木の音を比較してみた(ブナ、樫、桜の拍子木の音を聞き比べ) - YouTube

歌舞伎 拍子木 効果音

黒御簾で使われる鳴物楽器は種類が非常に多く、八十種ほどあるといわれます。主要楽器として能の四拍子(小鼓・大鼓・太鼓・能管)と大太鼓。大太鼓は出囃子には用いませんが、黒御簾では中心的役割を果たします。補助楽器として、大拍子、土拍子(銅鈸子)、桶胴、楽太鼓、当り鉦、本釣鐘、ゴン(銅鑼)、双盤、振鈴、チャッパ、松虫、オルゴールなどがあります。そのほか木魚、木鉦、妙鉢、生リンなどの寺院楽器や、柄太鼓、団扇太鼓、板木、びんざさら、四つ竹、カンカラ太鼓など、江戸時代に巷間で用いられていた羯鼓、笏拍子、チャルメラ、ハーモニカ、木琴、駅路(街道の馬につける鈴)、砧なども使われます。そのほか、竹籠に油紙を張って大豆や小豆を入れた浪籠、団扇に細い紐でビーズを結わえ付けた雨団扇などの効果音を出す道具もあります。(浅原恒男) 【写真】 黒御簾の楽器の一例。左上から時計回りに大太鼓、銅鑼、双盤、駅路、当り鉦、締太鼓。

ツケ 『三櫓稽古之大会』 国立劇場所蔵(NA101260) 舞台上手(かみて)に置かれた、「ツケ板」とよばれる板に四角柱の木を打ちつけて出される効果音をさします。俳優の演技に合わせて打たれ、動作や物音を強調する効果があります。 動作を強調する目的で最も多く打たれるのが、俳優の「見得(みえ)」に合わせて打たれる「ツケ」です。 「幕切(まくぎれ)」で「見得」に合わせて細かく刻んで打たれるツケには、舞台を盛り上げる効果があります。 物音を強調する例としては、登場人物が、舞台上に物を落とした様子を表す軽い音や、駆け出したときの「バタバタバタ」という小刻みな音が挙げられます。 個々の俳優の動きと呼吸が一体化した「ツケ」を打つには、かなり高度な技術が求められます。 平成8(1996)年10月 国立劇場大劇場 第199回歌舞伎公演 『四天王楓江戸粧』「紅葉ヶ茶屋の場」 古鉄買い七面の伝七 実は 相馬太郎良門 :市川 猿之助【3】(現:市川 猿翁【2】)