言の葉 の 庭 君 の 名 は

Tue, 30 Jul 2024 21:53:29 +0000

新海誠監督の傑作アニメ「言の葉の庭」とは?

【3.11】『君の名は。』新海誠監督が語る 「2011年以前とは、みんなが求めるものが変わってきた」 | ハフポスト

」天使 / 立華かなで、「デュラララ!!

新海誠監督「言の葉の庭」は感動の&Ldquo;孤悲&Rdquo;物語!雨と歌が心に沁みる | 歌詞検索サイト【Utaten】ふりがな付

新海 今回は、いわゆる絵コンテではなく、時間軸もわかるビデオコンテをつくりました。セリフのニュアンスや会話のテンポ感を固めるための意味合いもあって、全部自分で声をあてています。このビデオコンテが制作にひもづくすべてのベースになっています。 例えば、キャスト陣にとっての演技指導、作画や劇伴のための設計図、プロデューサーからしてみれば、作品が面白いか否かの判断材料──脚本や絵コンテだけでは難しいかもしれませんが、本編に近い100分ちょっとの映像であれば、それぞれのポジションにとって、より作品を理解しやすいと思ったんです。 神木隆之介さん(立花瀧役)をはじめ、キャスト陣は何回も繰り返し見てくれたようで、ビデオコンテ以上の芝居で、キャラクターをカラフルにしてくれました。 ──時間の経過を明確にするというのは、監督のこだわりを感じます。スタッフ・キャストにとっての設計図や判断材料という機能以外に、ご自身として何か意図するものはあったんでしょうか? 新海 『君の名は。』の上映時間である107分間をいかにコントロールするかは、僕にとっての大きな仕事でした。具体的に言うと、107分間の観客の気持ちの変化を、自分の中で完璧にシミュレーションする。 過去の作品では把握しきれなかった時間軸を、今回は完全にコントロールしようと思いました 。 とにかく見ている人の気持ちになって、できるだけ退屈させないように、先を予想させない展開とスピードをキープする。一方で、ときどき映画を立ち止まらせて、観客の理解が追いつく瞬間も用意する。それらを作品のどの場面で設けるか、徹底的に考えました。 結果として、過去最多となる約1650カットの本作で、全編にわたって時間のコントロールをやりきれたという感覚はありますね。 「作画の表現力で何倍もエモーショナルなクライマックスに」 ──最終的に、緻密に考えられた展開と、アニメーターが描く芝居とが融合した映像を見て、表現に対する考え方は変わりましたか? 新海 芝居に頼らないと言いつつも、結果的に、絵で伝えられる表現力のすごさを実感しました。例えば、クライマックスで三葉が坂道を走って転んでしまうというシーンがあります。このシーンを担当していただいたのが、『人狼 JIN-ROH』や『ももへの手紙』などの監督である 沖浦啓之 さんなんです。 コンテ通りの芝居なのに、沖浦さんが描くことで、想定したよりも何倍もエモーショナルなシーンになっていて、それを見たときは単純にちょっとびびりましたね(笑)。沖浦さんではなくても映画は成り立っていたかもしれませんが、観客の心の揺れは少し目減りしてしまったのではないかと。 そういう意味では、今回こんなにすごい方々に集まっていただけたのは本当にラッキーだったと思う反面、 監督として一番おいしい部分を味わってしまったので、この先が少し怖いですね(笑) 。 ──本作では、キャラクターの動きや芝居に加えて、随所で音楽が印象的に使われています。主題歌を含め、劇中の音楽を担当されたRADWIMPSとは、どのようなやり取りで作品を組み立てていったんですか?

そうですね。僕自身もたぶんそうだと思います。 ――ちなみにこの企画が始まったのは、東日本大震災の前ですか?後ですか? 後です。東宝に最初の企画書を出したのが2014年の7月です。6月ぐらいに2週間ぐらいで書き上げました。 ――震災のことは最初から念頭にありましたか? 言の葉の庭 君の名は. この企画書の中で、すでに周期性の災害をもたらすものとして彗星を出しています。そして、地震も周期性の強い現象です。2011年以降、日本人の多くは「僕らは周期的に揺れる地面の上に住んでいる」ということを思い出したはずです。本作は「震災をモチーフにした映画を作ろう」という考えではありませんでしたが、2011年以降に発想した物語として、人が住んでいる場所に周期的に何かをもたらしてしまうものを物語に入れ込もうというのは、自然な成り行きだったのだと思います。 ――自然な発想として、災害の後に生を掴む話になっていったということですね。 そうですね。もうそこは本当に感覚的なものでした。なかなかうまく言語化できないんですが、2014年の時点で「これから作る物語はこういうものだ」という強い感覚がありました。内容の迷いはなかったんです。細かなディテールはそこから1年かけて、迷って迷って組み立てていきました。でも根本のプロットは、最初に発想した企画書から変わってないですね。 ■「相手が瀧である必然性はない方がいいと思った」 携帯電話を確認する立花瀧(『君の名は。』より) ――先ほどのボーイ・ミーツ・ガールの件の話に戻ります。『君の名は。』は、離れ離れになった男女が再会します。「運命の人との出会い」を描いてるようにも見えますが、監督ご自身は「運命的な出会い」を信じますか? 僕自身は信じないほうです。でも、たとえばRADWIMPSの野田洋次郎さんや、(瀧の声を充てた)神木隆之介君、(三葉の声を充てた)上白石萌音ちゃんと話していると、3人とも「信じている」と言っていましたね。 それは仕事の差なのかもしれないですけど……。僕は基本的に人生で起きることって、コントロールできない偶然の積み重ねの要素が大きいと思うんですよね。誰かとの出会いにしても、僕が東京に来なければ起きないことだったし、東京に来なければアニメーションも作らなかったかもしれない。1つ違う選択をしただけで、人生はまったく違ったものになる。 「だからこそ決まっていたんだ」という解釈をする人もいるかもしれませんが、僕は決まっていたというよりは、偶然出会ったみたいな感じ方をしますね。ただ、偶然の出会いに、あとから理由が欲しくなる気持ちも分かる気がします。「出会った理由が欲しい」と思ったときに、「結び」や「縁」や「運命」という言葉を使うのだろうなとは思います。 ――では監督ご自身の解釈としては瀧と三葉は、運命の相手と出会ったわけではない?