上橋菜穂子『鹿の王』上・下 | 猫好きが読んだ千冊の本

Tue, 30 Jul 2024 01:59:22 +0000

もうひとりの主人公、ホッサルは、地位も技術もある男なのですが、「いるよね、こういう男、身近に」みたいな(笑)。一流大学にいけばいっぱいいそうなタイプです。頭はいい、研究熱心、だけど自分の専門に夢中になりすぎてどこか抜けている?親近感を持てる男です。 ファンタジー好きな方、もし未読でしたら、ぜひ是非どうぞ! * * * * * 2019年、続編『鹿の王 水底の橋』が刊行されました。 こちらも面白かった!ちょっと予想とは違いましたけれど。 『水底の橋』は、ホッサルとミラルの話です。医療の心、医学の根源について、これでもかと問うた作品です。 医療とは何か、人を治療するとはどういうことか、医学の世界に政治が絡んでくるとどうなるのか、医術師はどう考え、どう行動すべきなのか。どんな治療が正しいのか。死に向かう人にたいして、どうするのが一番良いのか。 とことん突き詰めて、悩んで考えて、それでもわからない、わからなくても考える、考え抜く。読んでいるうちに、こちらも考え込んでしまいます。すごい力作です。 残念ながら、前作のもう一人の主人公・ヴァンやユナやサエは出てきませんが。私が最初に「予想とは違った」と書いたのは、そのことです。ヴァン達があの後どうなったのかぜひ知りたかった、名前すらまったく出てこなかったのは意外でしたし、残念でした。 でもでも! ってことは、次の作品はヴァンたちの話になるってことですよね?きっとそうですよね? 上橋菜穂子 鹿の王 感想. 思い切り楽しみに待っていますのでどうぞよろしく!! なお、続編の方はほとんどが人間世界だけの話です。「ミンナル」という架空の小型猛禽類が出てきますが、プロットとしての脇役にすぎず、物語の進行にはほぼ関係ありません。 ※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

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9/10(金)全国公開決定 上橋菜穂子『鹿の王』(KADOKAWA、2015年度本屋大賞受賞)原作の 映画の公開日がついに決定しました! 映画『鹿の王 ユナと約束の旅』 (監督:安藤雅司、宮地昌幸/脚本:岸本卓/アニメーション制作:Production I. G) 2021年9月10日(金)より全国公開 します。 また、声優陣も同時発表。 主人公ヴァンに、日本を代表する名優・堤真一。 ホッサルに、今最も活躍している俳優の一人・竹内涼真。 サエに、実力派女優・杏。 日本映画界を代表する豪華俳優陣が顔を揃えました。 今秋の公開を、ぜひ楽しみにお待ちください! ========================= □特報映像など、映画の詳細は下記のサイトでご覧いただけます。 □原作については下記サイトで詳細を覧いただけます。 ■KADOKAWA『鹿の王』特設サイト

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作品情報 世界を蝕む死病。その秘密を握るのは、血の繋がらない父子だけ──! 強大な帝国に故郷を侵略され、戦士のヴァンは奴隷として囚われていた。ある晩、ヴァンのいる岩塩鉱を謎の黒犬が襲撃し、死の病が蔓延する。生き残ったのはヴァンと、幼子のユナだけだった――二人の逃避行の行く手にある真実とは? 話題の劇場アニメをコミック化! (C)2021「鹿の王」製作委員会 鹿の王 ユナと約束の旅を読む 鹿の王 ユナと約束の旅(上) 強大な帝国に故郷を侵略され、戦士のヴァンは奴隷として囚われていた。ある晩、ヴァンのいる岩塩鉱を謎の黒犬が襲撃し、死の病が蔓延。生き残ったのはヴァンと、幼子のユナだけ――話題の劇場アニメをコミック化!

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[書籍紹介]上橋菜穂子『鹿の王 水底の橋』 - YouTube

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内容(「BOOK」データベースより) 強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団"独角"。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!? 厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 上橋/菜穂子 作家・川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

上橋菜穂子 鹿の王 あらすじ

アメリカ合衆国で出版された『獣の奏者』英語版が、 プリンツ賞オナーと、バチェルダー賞オナーをいただきました。 バチェルダー賞は「翻訳された本」が対象ですが、 プリンツ賞オナーの方は、 全米で出版された、すべてのヤングアダルト向きの本が対象なので、 これは、ちょっと、というか、かなり驚きました。 日本人作家の受賞は初めてとのこと。 見事な翻訳をしてくださった平野キャシーさんのお陰です。 6月にシカゴで授賞式と言われていたのですが、 新型コロナのパンデミックで、 オンライン授賞式に変更になり、 私も、キャシーさんも、 自宅で動画を撮って、それを送るという形での参加になりました。 取り急ぎの「賞状」が添付ファイルで送られてきて、 それをプリントアウトして、 受け取る仕草から始めてください、とのことで、 いざ、やってみようとして、 気がついたのは、 「あれ? これ、手が三本いるんじゃない?」 ということで(笑) 両手で受け取る仕草をしながら、 ど~やって、スタートをクリックするんだ??? と、しょっぱなから悩み、 さらには、うまく撮れた! 映画『鹿の王 ユナと約束の旅』公式サイト. と思った動画を、 秘書さんズに送って、観てもらったら、 「先生、ボタンが一個、外れてます」 とか、 「襟が片方だけ、立っちゃってます」 とか、(^^; 何度もやり直して、 も~のすごく、時間がかかりました。 最初は英語でスピーチしようかとも思っていたのですが、 下手くそな英語でしゃべると、 聞いている方々は、 そのことばかりが気になって、 話の内容が頭に入らないだろうなぁと思い、 日本語で話して、 テロップをつけていただく形にしました。 新着情報 に載せましたが、 バチェルダー賞授賞式は 日本時間の2020年6月29日(月)深夜0時30分から プリンツ賞の私とキャシーさんの受賞スピーチは、 日本時間の2020年6月29日(月)午前7時から インターネットの YouTube で配信されますが、 その後も、観ることができるようです。 私のとっちらかったスピーチはともかく、 キャシーさんのスピーチは素晴らしいです。 ご興味のある方は、 ぜひ、ご覧ください。

壮大なスケールで紡がれる 『鹿の王』最新作がはやくも文庫化! 真那の姪を診るために恋人のミラルと清心教医術の発 祥の地・安房那領を訪れた天才医術師・ホッサル。しかし思いがけぬ成り行きから、東乎瑠帝国の次期皇帝を巡る争いに巻き込まれてしまい……!?